※ 2020年現在GIMPはアップデートで不具合が増えてしまい使いづらくなったのでGoogle図形描画の利用をおすすめしております。下記のページをご参考ください。
BUYMAの画像加工はiPadのアプリや、Photoshopなどの画像加工ソフトを使うことが多いと思いますが、ここでは誰でも無料で使えるGIMPというソフトを使ったロゴファイルの作り方を説明します。
Photoshopは有料のソフトですのでお持ちでない方は完全無料のGIMPをおすすめします。
GIMPは無料とは思えないほど本格的な画像編集、加工ソフトです。
Photoshop用のロゴファイルの作り方はこちらの動画をご覧ください。
今回説明するロゴファイルはこちらの画像で言うところの画面右上の asos のファイルに当たります。
特徴は他の2枚の画像と違って背景が透明だということです。
背景が透明な画像なんて作れるの?
と思うかもしれませんが、画像ファイルにはいくつが種類があり、jpgでは透明な画像は作れません。そのため、ロゴファイルの保存時には必ず.pngで保存します。
それでは、だいたいどんなことするのかが分かったところでロゴファイルを作るための環境づくりを始めましょう。
注)この後説明するロゴの周りの白い部分を透過する方法が分からない方は下記ページの方法でロゴの背景を透過するとロゴファイルの作成が簡単になります。
ロゴファイルの作り方
Mac版GIMPを使ったロゴファイルの作り方
Windows版GIMPを使ったロゴファイルの作り方
ロゴの素材はできるだけ大きなものを使って下さい。
小さいファイルですと背景を透明にする際に白い部分とそれ以外の部分の境界線が綺麗に切り抜けないことがあります。
今回はサンプルとしてASOSのロゴを用意しました。
こちらの画像をデスクトップに保存して下さい。
ロゴファイル作成の流れ
- 1000px*1000pxの画像を作成する
- ロゴファイルを貼り付ける
- 背景を削除
- 白い部分を透明にする
- 場所を決める
- 大きさを決める
- 保存
幅と高さを1000と入力してOKをクリックします。
縦横1000pxの画像ができました。
この白い画面の上に用意したロゴファイルをドラッグして下さい。
白い画像ファイルの上にASOSのロゴファイルが配置されました。
次はツールオプションとレイヤーを表示します。
GIMPのメイン画面上部に表示されている「ウィンドウ」ー「ドッキング可能なダイアログ」ー「ツールオプション」と「レイヤー」をクリックします。
このような画面が表示されます。
「レイヤーブラシ」の画面を見るとasos-logo.png と背景というレイヤーがあるのが分かります。
レイヤーとは画像1枚1枚の層のことです。
例えば下の画像だと背景という真っ白な画像ファイルがあります。
その上にASOSのロゴという画像が重なり合っています。
ASOSの画像で白い部分と黒い部分に分かれていることが分かります。
白い部分は白く塗りつぶされた部分です。その周りの黒い部分は透明な部分を表しています。
今から作りたいのはASOSのロゴ以外の部分は透明な画像ファイルです。
なので背景を選択し、ゴミ箱のボタンをクリックします。
白い背景が消えサンプルの画像ファイルだけになりました。
チェック柄の部分は透明な部分です。
ですが、これだけではまだ元のロゴ画像にあった白い部分が残ったままです。
これを消しゴムで消していくのは至難の業です。。。
そこで、とても便利な機能がGIMPには備わっています。
なんと白い部分だけを透明にできる機能があります!
赤枠のボタンから「色 − 色を透明に」 を選択してください。
「この色を透明度に」に表示されている色が透明に変わります。
標準で白色が選択されています。
プレビュー画面では見事にASOSの白い部分がすべて透明に変わっていることが分かります。
ここで気をつけるポイントがあります。
矢印の部分を見て下さい。THE ONLINE FUSION STOREの文字も一緒に透明になっています。
これだとロゴを配置した時に文字の下にある色が文字の色になってしまいます。
対策方法は後で説明するので今はOKをクリックします。
綺麗に白い部分が透明に抜けました!
では早速、透明になってしまった文字の部分を修正していきましょう。
レイヤー ブラシの画面の矢印のあたりで右クリックをするとメニューが表示されます。
そのなかから「新しいレイヤーを追加」を選択します。
すると下の画像のようにレイヤーが現れます。
このレイヤーを選択します。
次にツールボックスのブラシツールを選択します。
矢印の部分が現在の色を表しています。
今回は白色で文字を塗りつぶしたいのでここをクリックして色を変更します。
描画色の変更という画面が出てきます。
画面右下の辺りをクリックすると現在の色が白色になります。
OKをクリックして画面を閉じます。
先ほど作成した「レイヤー」を選択した状態でASOSの文字の上を塗りつぶします。
ここで文字を塗りつぶしてもASOSのロゴ画像「asos-logo.png」とは別のレイヤーなのでロゴ画像自体は元のままです。
次にレイヤーの順番を並び替えます。
「レイヤー」をドラッグして下に移動させます。
すると下の画像のようにasos-logo.pngが上になりました。
この状態で画像を確認すると綺麗に文字の部分だけが白色で塗りつぶされていることが確認できます。
asos-logo.png の文字の部分は透明なのでその下にあるさっき白で塗りつぶした部分だけが見えるという仕組みです。
このままだとロゴを動かした時に2つのレイヤーがずれてしまい移動させるときに2つのレイヤーの位置を調節しながら移動させる必要があります。
それは作業効率が悪いのでこの画面で上のレイヤーを右クリックします。
この画面なら asos-logo.jpg です。
「下のレイヤーと統合」を選択すると 2つのレイヤーが1つに統合されます。
移動ツールを使うとASOSのロゴをドラッグで好みの場所に移動させられます。
拡大縮小ツールを使ってサイズを変更することもできます。
大きさや位置が決まったら「ファイルーエクスポート」を選択します。
このような画面が表示されるのでピクチャーフォルダーなど好みの場所に保存しましょう。ここでのファイル名は自由ですが、画像加工ツールで利用するときのファイル名は必ずlogo.pngとして下さい。それ以外のファイル名はロゴファイルとして認識されません。
また、ロゴを編集したくなった時に同じ作業をするのは手間がかかるので今回作成したGIMPのファイルも保存しておきましょう。
保存方法は「ファイルー保存」を選択すると下の画像のような画面が出てくるのでわかりやすいファイル名をつけて保存します。
最後に保存したlogo.pngファイルを確認してみましょう。
普通の画像ファイルなら破線で囲った部分が白色になるはずですが、このファイルは透明になっているので画面の背景がそのまま見えています。
まとめ
これで自動加工ツールのロゴファイルの作り方は終わりです。
少し長かったですが、慣れるとそんなに難しくない作業なので誰でもできるようになります。そして、ロゴファイルは1つのブランドで1つ作れば使い回しができるので何度もする作業では無いので少し時間をかけていいものを作ることも大切です。
- 1000px*1000pxの画像を作成する
- ロゴファイルを貼り付ける
- 背景を削除
- 白い部分を透明にする
- 場所を決める
- 大きさを決める
- 保存